2019年06月30日

東京の太鼓プロ奏者の現状

東京では古くから「助六太鼓」の名で親しまれている和太鼓ですが、全国津々浦々にそれぞれの太鼓文化を持ち、どの土地の演奏を見てもとても素晴らしいのですよね。和太鼓プロ奏者はそれぞれの土地のルーツをそれぞれが持っていて、演奏者の打ち方の違いを見るのもとても楽しいものです。今日は東京の和太鼓奏者のプロについてお話してみようと思います。

太鼓プロ奏者の種類は大きく分けて2種類

主にチームに所属して演奏するタイプの奏者、個人名義でユニットを組んで活動する奏者の2パターンがあります。

チームの場合はそのプロチームに所属した時またはそこで本格的な活動を開始したとき、個人名義の場合は「今から僕はプロだ!」と宣言した瞬間、太鼓打ちはプロ奏者になります。

それぞれにメリットとデメリットがあるのでそれを紹介します。


 

チーム所属で活躍する太鼓奏者の演奏活動

チームに所属している、もしくはチームとして活動しているプロ和太鼓奏者は基本的に公演活動や教育活動を軸にしながら客演活動(イベント、お祭り等)をしています。

 

もちろんそれぞれのチームによって事情は異なると思いますが、運営陣が活動の方針を決定しメンバーがそれに従う傾向にありますので、原則としてチームで動きます。

大きなチームになると活動の種類や属性別にメンバーが配置されたり、運営や財務、広報などを兼務することもあるようです。

チームとして活動することのメリットは運営母体の基盤を整えやすいこと、ある程度安定した需要があることなどが挙げられると思いますが、あくまでチームとして行動するため演奏者個人の名前が浸透しにくいといったデメリットがあります。


 

個人名義で活躍する太鼓奏者の演奏活動

一方、個人名義で活動しているプロ太鼓奏者の場合、客演活動を軸にしている人が多いです。音通堂のプロ奏者たちがこれに当てはまります。他の個人名義で活動している奏者とユニットを組んだり、自分の名義で生徒さんを集めて教室を開いたりしています。

自分の腕ひとつで商売をするわけですから、非常に柔軟性があるところが最大のメリットです。

 

客演の案件によって自由に人数を調整したり、他の楽器とコラボしたり、自分自身の叩き方を追求して「自分流」を創設できたりと、その全てが自由です。

しかしこのスタイルは一般的なミュージシャン、タレントなどと同じで個人事業主ですから、収入が安定したりどこかの団体が守ってくれることはありません。楽器の管理も移動の手段も全て自分自身で完結させる必要があります。


 

演奏人口はダントツトップ!

他の伝統楽器に比べるまでもなく、和太鼓を演奏する人は全国にたくさんいます。

これはあくまで僕個人のフェルミ推定ですが、プロアマ問わず太鼓の演奏に日常的に関わっている人は100万人を超えていると思います。

箏の10万人に対してこれは凄い数字ですね!

ちなみに日本で一番人気の楽器はギターで、その人口は650万人程度だそうです(ヤマハ調べ、インターネットより)。


 

太鼓のプロ奏者は少ない

演奏人口に対して和太鼓プロ奏者に限定するとその数は一気に減ります。

恐らく日本全国でプロ太鼓奏者というのは1,000人に満たないのではないでしょうか(個人的推計です。間違ってたら訂正します)。

仮に1,000人だとして演奏人口の0.1%、ギターのプロは確実に1.5万人以上いるでしょうから割合でいうとその半分程度です。

プロが少ない原因は色々あると思いますが、特に個人名義のプロは太鼓を買い揃えたりそれを収納するスペースや移動手段を確保するのにかなりの初期投資を必要とするので、そのハードルを超えるのが厳しいというのがひとつあると思います。


 

太鼓業界は成長余地にあふれている!

国内海外問わずニーズは確実に増えていくと僕は思っていますので個人名義の太鼓奏者は忙しくなっていくと思います。

チームの活動も東京においては有利だと思います。

楽器のプロ奏者(とくに和楽器プロ奏者)はゆるやかに増減するもののいきなり増えたりはしないので、今後も和太鼓プロ奏者の人手不足は続くでしょう。

AIや機械に取って代わられる心配もありません。これからは体験や遊びにお金と時間が集中する時代です(ホリエモン節)。

音通堂のお仕事でもここ数年ずっと太鼓の需要は一定して増えており、若手奏者の発掘と育成に力を入れていかなければいけないという危機感、そして将来への希望は日々募っています。しかし、、、


 

太鼓演奏NGの会場が増えすぎ!

せっかく太鼓の演奏を見たいのにホテルの宴会担当者がNGを出してきた!といった話は最近本当に多いんです。

たしかに和太鼓は相当大きな音と振動がありますから屋内でやる場合は周りへの配慮が必要だというのはよくわかります。

しかし、最近はどこもかしこも「太鼓無理!」状態です。

これは太鼓奏者のみならず、太鼓演奏を楽しみにしている国内外のお客様への機会損失だと思います。どうにかしたいのですが、ホテルや宴会場のみなさん、どうにかなりませんかね?


 

まとめ

東京圏の和太鼓奏者の現状をまとめてみました。

最近は外国人のお客様に和太鼓を体験して頂くコーナーが音通堂ではとても人気です。

外国人の招待パーティーを考えてる方へ、余興のひとつの提案として考えてもらえたら嬉しいです!

 

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