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演奏依頼・アトラクション~和のエンタメ~における「わかりずらさ」テクニカル編

今日はイベントにおける余興やアトラクションで音通堂の「和のエンタメ」を呼ぶ際のお問い合わせや打ち合わせでよく聞かれる「わかりずらさ」についてお話しようと思います。今日はその中でもテクニカルな部分に関してです。

イベントの世界で「テクニカル」という言葉は、「ステージを成り立たせるための専門分野」のことを指します。例えばポータブルステージの設営、音響や照明、舞台の進行などをさすわけですが、多くの場合問い合わせする人はその道のプロではありません。

私たちに問い合わせのコンタクトを下さるお客様のほとんどはテクニカルに際して知識の無い方ですので、私たちはそういった方々になるべくわかりやすいようにテクニカルについての細かい話をしようと心がけています。なのでお問い合わせする際は何も心配せずコンタクトしてください。メールでも、電話でも、お問い合わせフォームでも大丈夫です。

テクニカルの話はとても重要です。なぜならアトラクションの完成度に影響することはもちろん、「価格にも影響する」からです。

ちゃんと説明も受けてないのに「これが絶対必要だから」とよくわからない機材費を追加請求されたり、会場(ホテルの宴会場など)にあるからそれを使えばいいと思っていたのにわざわざ持ち込んでその分請求された、なんてトラブルを招くのはお互いにとって気持ちよくありません。

逆にテクニカルの話をちゃんと詰めていなかったから「あるはずのものがなくて」演目がショボかったなど、本来ちゃんとした方がいい箇所についてのケアが出来ていないケースも想定できます。

せっかく余興でいい演奏を楽しみたいと思って依頼されたわけですから、想定価格の行き違いが発生しないように事前に準備したいですよね。

しかしそれにはある程度の専門分野のお話について私たちはちゃんと説明しなければいけないし、お客様はある程度理解してもらう必要があるのです。

以下は、よく打ち合わせなどでこちらから提示するテクニカルのお話です。

1、マイクについて

和楽器はそれ自体の音はそこそこ大きいですが、大人数の前で演奏すると音がかき消されてしまうので、マイクで音を拾う必要があります。
ほとんどのホテル宴会場ではマイクがあり、マイクで拾った音が天井のスピーカーから流れてくるのでこれを利用することができます。
しかし、「楽器専用として設計されたマイク」が必要です。スピーチ用のワイヤレスマイクでは楽器の音をうまく拾うことができません。
なので私たちは「会場で楽器用のマイクを用意してもらってください」と打ち合わせ段階で必ず言います。
もし会場に楽器用のマイクがなければマイクのみ持ち込むか、もしくは音響機材ごと音通堂側でオペレート(操作)します。

2、モニタースピーカーについて

演奏者が「演奏しながら自分の音を確認するため」のスピーカーです。ステージの上に置いてある足元のスピーカーのことで「返しのスピーカー」とか「コロガシ」なんて
言ったりもします。これがなくては絶対演奏できない、というわけではありませんが、演奏に多大な影響があるので基本的に音通堂では先方に用意して頂きます。
モニタースピーカーは用意のない宴会場もしばしばあります。その場合はスピーカーを持ち込むか、音響機材一式を持ち込んでこちらでオペレートします。

3、照明について

ステージだけが明るくなる状態を作ることでお客様がステージに注目する効果があったり、会場の雰囲気がコンサートっぽくなります。
演奏に絶対必要な要素ではないですが、ホテル宴会場では備え付けてあるケースも多いので、もし使えればお借りするようにします。
もっとステージを華やかに見せたい時は照明を持ち込みます。この辺は事前に相談させて頂いています。

4、ステージサイズについて

ステージが広いぶんには特に問題ないですが、狭かった場合は物理的に楽器がステージに載らなかったり見ていて凄くせまっ苦しい感じになるので必ず事前に確認します。
ポータブルステージを組む会場が多いので、その場合はサイズの調整がしやすいです。最適なサイズをすり合わせましょう。

5、演奏前と演奏後の演奏者動線について

これも立派なテクニカル要素です。演奏者がステージ横に待機するのか、開始何分前にステージ袖にいればいいのか、終わった後はすぐに控室に戻っていいのかなど、
演奏者の動線に関する話も事前に行いますのでイベント全体のタイムスケジュールを全員が把握しておく必要があります。

ぱっと思いついたので上記5つくらいですが、「なーんにもわからない」といって私たちに丸投げされる方もたまにいますw
そういった時でもホテルやイベント会場の担当者の方と直接やりとりして事前に準備しますので、考えたくない方は担当者の連絡先を教えてくださいね!

というわけで次回は演奏内容についてのわかりずらさについてお話していこうと思います。

和楽器奏者の演奏家派遣

弊社は和楽器演奏家をイベント、パーティーなどに派遣する業務を承っております。日本の伝統楽器である和楽器の生演奏をアトラクションやオープニング演奏として活用してはいかがでしょう。和楽器の演奏依頼は音通堂にお任せください。

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